短期・単発のアルバイトでは“初めての勤務地かつ経験のないブランド”の販売員として店頭に立つ機会が多くあります。アパレル業界での勤務経験が豊富な人でさえ“うまく働けるだろうか”と初出勤の前には不安に感じるはずです。

そこで今回は、“初めての勤務地かつ経験のないブランド”で働く際に、仕事の流れを掴みやすくするためのコツをご紹介します。新しい環境への適応力をアップさせ、短期・単発のアルバイトへの不安を解消しましょう！

①会計方法についておさえよう

会計は販売員が担う代表的な業務の１つです。しかし、レジシステムはお店によって様々なタイプを採用しています。パソコンやタブレットをレジとして使うパソコン・タブレット型レジもあれば、レジ専用機械であるターミナル型レジを導入しているお店もあります。百貨店内のお店ではそれぞれの店舗で会計をせず、お客様からお預かりした金銭やカードをフロアごとに指定された会計場所まで運び第三者が会計を行うケースもあります。

会計で必要以上に時間がかかったり、ミスをしてしまったりすることはお客様からのクレームに繋がる原因となります。会計業務における一連の流れは初出勤後まず１番に確認をしましょう。一緒に勤務をする先輩販売員が休憩やトイレなどで不在となる場合には勤務初日から１人でレジ打ちを担当する場合もあります。教わった操作方法は必ずメモを取り、わかりやすくまとめましょう。メモを見ても解決しない場合にはマニュアルを確認します。事前にマニュアルの置き場を確認し、一度目を通しておくと緊急時にも落ち着いた対応が可能です。

“会計で間違ったら怖いな・・・”という不安は誰もが持つ感情です。“ミスを恐れてレジ業務を極力避ける”は理解不十分のまま勤務を継続し、その後の大きなミスに繋がる恐れがあります。
不安だからこそ、１人でお店に立つ機会が訪れる前になるべく多くレジ業務を経験できるよう積極的に努めましょう。店舗内にレジの使い方をサポートしてくれる先輩販売員がいるタイミングであれば、困った際にサポートを仰ぐことが出来ます。

②在庫の確認方法についておさえよう

在庫確認は店頭でお客様から直接尋ねられたり、電話でお問い合わせを受けたりと販売員が担う代表的な業務の１つです。バックストックと呼ばれるレジ裏の倉庫には商品の在庫が保管されています。しかし、膨大な量の商品在庫からお客様の探されているアイテムの有無を手作業で確認するのは容易ではありません。多くの店舗では在庫確認を正確かつスピーディーに行うために“在庫管理システム”を導入しています。

在庫管理システムの操作方法、在庫の保管場所や保管ルールについては初出勤後すぐに確認をしましょう。現在はレジのPOSシステムと連動した在庫管理システムが多く採用され、その日の販売実績と連動した在庫数が表示される傾向にあります。しかし、中には販売実績が在庫数と連動するまでに大幅なタイムラグが生じるものも存在します。システムの操作方法だけではなく採用しているシステムの特性も確認しておくことで“お客様への伝え間違い”を防ぐことが可能です。

また、“取り置き商品”は在庫管理システムに反映されないことが多いため注意が必要です。在庫があると思っていても“ほかのお客様の取り置き商品分だった”というミスはありがちなケースです。お客様の中には来店前に電話で在庫の有無を確認し、遠方から時間をかけて来店される方もいらっしゃいます。誤った情報を伝えた場合「確認ミスでした」では済まされず、お客様との大きなトラブルに繋がる恐れがあります。
在庫数が１～２点と限られて表示される場合には在庫の有無を即答せず、取り置き商品を確認したり、実際に目視で在庫を確認したりするなど確実な回答を心掛けましょう。

③人気商品のカラー展開と、商品配置をおさえよう

人気商品や店頭のマネキンが着ているアイテムは、“カラー展開”を尋ねられる機会が多くあります。人気商品の場合、プロモーションも兼ねて店内様々な場所に色違いの商品を点在させ、ディスプレイをしている場合があります。販売員がカラー展開について即答できず調べてから回答する、あるいはお客様が実物を見たいと言われた際にディスプレイ場所が分からず右往左往するのはプロとしての信頼を損なう原因となります。

人気商品のカラー展開と商品のディスプレイ場所は初出勤後必ず確認し、スムーズな接客が出来るよう備えましょう。

レジ・商品在庫・商品配置をおさえて初出勤をスムーズに乗り切ろう！

初めての勤務地かつ経験のないブランドで働く際には誰もが不安を感じるものです。レジ・商品在庫・商品配置をおさえれば“初めての環境で起こりえる混乱”は大幅に回避することが可能です。これまでアパレル業界で培ってきた接客スキルを十分に発揮し、新たな勤務地でのお仕事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

2022/02/21