アパレル店長が教えます! バーゲンセールでの盗難や万引き防止策
おはようございます♪ウイングのブログ担当です。
アパレルショップでは夏のバーゲンセールが順次スタートしています。
そして、たくさんの買いもの客が来店するセール期間中は、トラブルやイレギュラーが起こりやすい状況に。
なかでも、万引きなどの盗難被害は未然に防ぐ策が必須となります。
そこで今回は、アパレルショップ店長の私が必ず実践している盗難防止対策を解説しましょう。
万引きや置き引きの実例を共有する
万引きなどの盗難はどのようなときに発生しやすいのか、実際にあった過去の事例などをスタッフに共有します。
たとえば、
接客対応が終わって商品整理をしていたら、あるはずの商品がなくなっていた。
そのときの入店客数は3~4客、ほかのスタッフも接客していた。
など、そのときの店内状況も伝えてください。
死角となる場所を把握する
アパレルショップにはある位置からは見えにくい死角があるため、死角となりやすい場所は全員で把握しましょう。
フィッテイングルームまで行くと壁面の棚が見えなくなる、レジカウンターに入ると入口付近が見えにくくなるなど。
死角そのものだけではなく、どこにいると死角になるのかといった情報も共有を。
防犯カメラや注意書きの設置
盗難を未然に防ぐには、防犯カメラの設置がもっとも効果的です。
商業施設によっては、通路から各ショップ内まで見える防犯カメラが設置されているところもありますが、未設置の場合は本部に依頼しましょう。
また、『防犯カメラ設置店』・『手荷物はお手元に』といった注意書きを掲示するのもおすすめです。
陳列商品の把握
このラックにはこの商品が、横の棚にはこのアイテムがなど、陳列商品を把握することも盗難防止に役立ちます。
陳列商品のデザインや特徴、展開カラー、その近くに陳列しているアイテムを頭に入れておくと、なにかしらの商品が欠けたときにも気づきやすくなるものです。
入口付近の右側と左側、左右の壁面、店内中央、奥の壁面というように、それぞれの島(※)を目安にすると比較的覚えやすくなります。
※島 店内レイアウトを配置ごとに区切るときの用語
入店客の把握と共有
店内にはどのようなお客さまがいるかなど、入店客数と同時にお客さまの性別や特徴も把握する習慣を身につけます。
さっき入店した人は店内中央で棚ものを見ている、いま入られたお客さまは入口付近のトルソーの近くにいるというように、接客中も定期的にまわりを見渡して店内状況を把握しましょう。
アイコンタクトとあいさつの徹底
接客中や繫忙時はお客さまへの声がけができない場面もあるかと思いますが、「いらっしゃいませ」のあいさつは徹底してください。
「いらっしゃいませ」は、「お客さまに気づいています」ということの代名詞。
繫忙でも自分の存在に気づいている=見られていると認識され、万引きや盗難の抑制効果につながるのです。
また、荷物を置いて商品を見ているお客さまには、「バッグや手荷物はお手元に」といったお声がけを。
挙動不審を見逃さない
万引き犯や置き引き犯は、表情や行動、持ち物などになにかしらの特徴があります。
・大きな紙袋やエコバッグを持っている
・声をかけても無表情で目を合わせない
・こちらの様子を伺っている
・必要以上に店内を歩き回る
・複数枚の商品を持って歩き回る
・試着室に勝手に入ろうとする
など、「挙動不審では?」と感じたときは、気づかれないように配慮しながらまわりのスタッフに共有しましょう。
接客体制を調整する
セール前半や繫忙時は、対面接客からフォーメーション(※1)に切り替えるなど、接客体制を調整します。
普段のプロパー(※2)時期は接客やレジ会計、お見送りといった一連を担当販売員が専任するショップでも半フォーメーション接客で体制を効率的に。
※1 フォーメーション接客 場所ごとにスタッフの配置を固定する接客体制
※2 プロパー 定価
試着室の使用状況を管理する
試着室の管理は、盗難防止とともに接客サービスの一環としても最適です。
・一度に試着できる枚数を設定する
・管理表にお名前と試着枚数を記入する(可能であれば商品をお預かりする)
・試着室があいたらお名前をお呼びしてご案内する
・試着後は商品枚数を確認して、不要なアイテムは引き取り店内に戻す
このようなフローであれば、試着を装った盗難の防止が可能に。
また、待ち時間の目安をお伝えできる、試着のために並ぶ必要がなくなる、商品の持ち歩きや元の位置に戻す手間が省けるなど、顧客サービスの向上も兼ね備えています。
盗難防止策で顧客満足度もアップ!
犯人は下見に来たり繫忙時にめがけて来たりと、万引きや置き引きの発生は偶然ではないことが明確です。
防止策は常に見直す、事前の段取りと当日対策、行動詳細と情報共有を徹底することが重要。
万引きや置き引き防止は、会社と店舗の財産を守るだけではなく、お客さまには安全かつ快適に過ごしていただくという目的もあります。
事前準備と当日の連携で、アパレル実店舗でのショッピングを楽しんでいただきたいですね。
2024/07/12
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